ロジックツリー(分解の木)で問題解決『世界一やさしい問題解決の授業』
今日はこの本を紹介します
この本では4種類のタイプの人間がいると言っています
・どうせどうせ子ちゃん
・評論家くん
・気合でゴーくん
・問題解決キッズ
言わずもがな問題解決キッズ以外はダメと言いたいのですが、この4種類のタイプを「思考力×行動力」で分解するとキレイに分別できると思います
思考だけでも行動だけでもダメということです
問題解決は成功体験です。成功体験を積むことでビジネスマンとして成長ができます。毎月1%の成長と10%の成長では3年後にどうなっているかと言うと、
毎月1%・・・143%
毎月10%・・・3091%
一目瞭然です
私はインプットだけでなく、アウトプットをすることで本当の意味でスキルが付くと思っています。読書家は多くいますが、実践に移している人は驚くほど少ないです。本を読んで出来た気になっているのでしょう
皆さんも本を読むだけでなく、その本で得た知識を実践としてやってみるようにしましょう
本編ではとにかくロジックツリー(本書では「分解の木」と呼んでいる)が最も基本的なツールとして紹介されています
①ロジックツリー(分解の木)で問題を分解
今起こっている現象を出発点に、その原因を網羅的に深掘りをしていく手法です。ポイントとしては分解した項目が「漏れなく、ダブりなく」になっていること。これをMECE(ミーシー、ミッシーなどと読む)と言います
最初からMECEに分解するのは難しいと思います。そういうときは「AかA以外か」で分類していくと上手くいきます。「○○を知っている人と○○を知らない人」がその例です
②目標から逆算して打ち手を講じる
目標の無い計画はビジネスの世界ではありえません。目標と立て、今とどれだけの乖離(ギャップ)があるのかを認識するところから始まります
自部門の売上目標が1000万円、今の予測が800万円なのであれば200万円の乖離を埋めることが目的になります
③問題の分析→打ち手の実行
ロジックツリーの理解、目標との乖離が認識できたら実際に使って問題分析をします
問題の分析は以下4つのフェーズがあります
A.問題のロジックツリーを作成
B.問題の要因の仮説
C.分析方法の検討(ヒアリング、アンケート)
D.分析の実行
下記はある商品の購入者の分類です。この本では下記の種類に分類をし、その人に対する問題の仮説を1つ出すという手法を取っていますが、実際のビジネスにおいては問題は1つとは限りません
「なぜ商品を知らないのか?」「なぜ商品を買ってくれないのか?」「なぜ商品をリピート購入してくれないのか?」それぞれの原因をロジックツリーで分析することが必要です
問題の分析を仕切らない内に打ち手の検討に入ってしまうと必ず失敗します。問題の深掘りは、やり過ぎなくらいがちょうどいいです
打ち手の実行は以下3つのフェーズがあります
A.案を洗い出す
B.案を選択する
C.実行プランを作る
D.実行&チェックする
A.案を洗い出す際もロジックツリーが効果的です。問題の理由に対してどんな打ち手があるのか網羅しましょう
B.そして選択する際は「実効性×効果性」で判断をするようにしましょう。効果が高くても実行できなければ意味がありません。また実行はできても効果が無い打ち手は意味がありません。人の力を借りることで実効性や効果性が上がることもあります
また打ち手の効果は仮説でも良いので数字で置くようにしましょう。それぞれの打ち手の効果を合算した際に目標との乖離に届いていなければ打ち手が足りないということを意味しています
C.実行プランはガントチャート(WBS)でタスクの抜け漏れやスケジュール遅れが無いように計画を立てましょう。WEB上でガントチャートのサンプルがたくさんあります。ご自身の好きなものを引用するといいでしょう
D.プランは言いっぱなし、やりっぱなしでは成果が上がりません。「ちゃんと実行されているのか」「想定通りの効果が出ているのか」を適宜モニタリングしていく必要があります。そのためにも「実行されているかのチェック方法」「効果のチェック方法」は事前に講じておくといいでしょう
問題解決の本は世の中に多数存在します。自分にあった本を探すと良いですが、前述の通り、読んで分かった気になってはいけません
必ず自身の抱える問題に対する解決策を実践してみましょう