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自分の時間を生きるために『99%の会社はいらない』

 

99%の会社はいらない (ベスト新書)

99%の会社はいらない (ベスト新書)

  • 作者:堀江 貴文
  • 発売日: 2016/07/09
  • メディア: 新書
 

 今日はこの本です

ホリエモンこと堀江貴文氏の著書です

端的に言うと会社に所属して辛い人生を送るのではなく、自分の面白いことでお金を稼ぐと良いという考え方です

会社に所属する→他人の時間で働く(労働)→辛い
自分で事業をする→自分の時間を生きる→楽しい


①チャレンジをすること

日本の会社は今後年功序列で給与が上がるということはありません。芸人の厚切りジェイソン氏も日本フリークで日本の大学に通いましたが就職先として選んだのはアメリカ。今はIT企業の役員をしているそうです。アメリカは日本の初任給の3~4倍貰えるそうです。新卒入社の場合は実力に関係なく一律支給なのでなおさらやってられないというのが本音だったのでしょう

会社は保険と同じであると著者は言います。100%のリスクヘッジはできないものの所属していると何となく安心ができる。ただ保険と同じで成果の全てが自分に戻ってくることはなく、会社の取り分(会社の利益)が差し引かれたものが個人の収入になるわけです

社長は特別な能力があるわけではなく一部の天才か、もしくは大半はバカだと語られています。バカとは表現は良くないものの、失敗のことを考えずに向こう見ずで行動ができるから成功者となるということなのだと思います。それだけ行動に移せる人が少ないということです

できるかどうかはやってみなければ分からないし、失敗しても大きな痛手は無く何度も挑戦できる。むしろ打率は低くても打席に多く立てば成功する数は増え、人生の成功率は上がります

他人のマネは格好悪いという人がいますが、大きく成功をする人は2番手以降であることも多いです。IT企業の日本プロ野球参入表明は最初がライブドアでした(ファーストペンギン)。その後、楽天ソフトバンクDeNAが続いてプロ野球の文化は大きく変わりました

著者は「マイナー×高収入」を目指せと言っています。多くの人はメジャー×高収入(プロスポーツ選手、芸能人など)を目指してしまっており、成功確率が低い。マイナーでも1万人に1人が自分のファンになってくれるなら世界に70万人(70億人の1万分の1)が自分にお金を出してくれる可能性があるということです

今はマイナーな自分の好きなものが将来ビッグビジネスになるかもしれません。ドローンは2025年までに10兆円市場、10万人の雇用を生むと言われています


②お金をケチらないこと(自分に投資をすること)

時間は有限です。人生100年時代とは言うものの、元気に活動できる時間は思いのほか多くはありません。だとするとお金を払って機械化や自動化をすることで自分の時間に余裕ができるなら積極的に投資をし、自分は価値のあることに時間を使えるようにするというのが著者の考えです(タクシーで移動すればその時間でニュースを見たり、メールの返信ができる)

芸術や本の執筆でさえ自分一人で完遂する必要はなく、共同でやることで価値の高いものを多く世の中に出せるのであればその方が良いのです

余談ですが、会社で無駄なこと(紙での手続き、押印フローなど)が無くならないのは、自動化してしまうことで自分の仕事が奪われると思っている人がいるためとも言います。全てがそうでは無いにしても少しはありそうです


いかがでしたでしょうか?

当然企業は簡単なものではありませんし、何かを得るために何かを捨てる必要もあるでしょう。それでも自分の人生の目的のために何をすべきかは、限られた人生で考えていく必要があります